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映画「ブラックホーク・ダウン」 感想 [ヘリコプター]

出張中のひまつぶしに、久しぶりに映画を見ました。いまさらかもしれませんが、リドリー・スコット監督の「ブラックホーク・ダウン」です。
なぜいまさらこの映画かというと、やはりヘリが墜落する映画だからです。といったら言い過ぎかもしれませんが、リアリティのある戦争映画という意味と両方で興味があったからです。

ストーリーなどはいまさらなので、ヘリの墜落という点を踏まえて書いてみます。

ちなみに日本語版Wikipedia:ブラックホークダウン はこちら 
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%83%80%E3%82%A6%E3%83%B3


この映画は、ソマリア内戦に米軍が介入した際の出来事を描いた映画です。いわゆる不正規戦とでもいうべき、一般市民と兵士が入り混じった状態での戦闘を描いています。もちろんアメリカ映画ですが、よくある「アメリカ万歳」的な描写はあまりありません。ただし、もちろん根本的にはアメリカ映画です。ポール・バーホーベン的な高度な皮肉はありませんので、微妙な感じの映画です。まあ、この映画のストーリーやできについては書きません。いろいろな解釈ができる映画だとは思います。

あとブラックホークというへリについてはこちら
http://ja.wikipedia.org/wiki/UH-60_%E3%83%96%E3%83%A9%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%82%AF



簡単に内容を言うと、ブラックホークをはじめとするヘリ部隊で敵の将校を誘拐する作戦の一部始終を描いています。少し詳しく書くと、そのチームの中のブラックホーク(ヘリコプター)が撃墜されたことで歯車が狂い始めたということです。

墜落したときブラックホークが被弾した場所が、テールローター(付近)です。RPGで撃墜されたようですが、もちろん実際にここに当たったのかどうかは知りません。しかし、理論的にはテールローターはシングルローターのヘリにおいて最も脆弱な場所のひとつです。
RPGはロケット弾なので、小火器とはいえないと思います。RPGならヘリのどこに当たっても墜落しそうですが、それでもウィークポイントにたまたま当たったということなんでしょうね。



もし戦争になって自分の銃でヘリと戦うことになったら、私なら迷うことなくテールローターを狙います。たぶんベスト(最悪?)な場所はテールローターギアボックスでしょう。メインローターを狙ってもたぶん撃墜できません。アパッチなんかは50口径の機関銃弾の直撃に耐えられるそうですので、軽火器では意味ないでしょう。しかし、テールローターギアボックスに穴を開けてオイルを喪失させられれば、たぶんそのうち焼きつくことが期待できます。

ヘリを操縦したことがなければ、「だから何?」と思うかもしれませんが、テールローターが機能しなくなるとエンジンのパワーが使えなくなります。相当重大な損傷?(故障?)といえます。さらに方向が保てなくなるため、事実上の操縦不能に陥ります。
たとえ全エンジンがストップしたとしても、まだオートローテーションで一応操縦はできます。しかしテールローターの喪失は方向安定を失います。ただ、例外があり、高速時には反動トルクを垂直安定板が打ち消すことができるため、だいたいまっすぐ飛ばすことは可能でしょう。(しかし減速できなくなります。まるで映画「スピード」のバスのよう・・。)

ちなみにR22でテールローターが故障した場合は、高速を維持して垂直安定板にアンチトルク作用をさせ、着陸の際にはオートロをしろと指定されています。そんなことが現実的にできるのかどうか知りませんが、理論的には納得できます。


この意味ではノーターシステムは軍用ヘリ向きかもしれませんね。シングルローターのヘリではテールローターは生命線です。ある程度勉強すればわかりますが、最初はその意味が良くわかりませんでした。




というようなことを考えながら映画を楽しみました。戦争映画としてもなかなかの出来だと感じました。しかし、戦争自体の描き方については賛否両論でしょうね。個人的には比較的マシだと思いますが、嫌いな人がいるのも十分理解できると感じました。





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