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「水冷ポルシェ パーフェクトブック」 書評 [クルマ関係]

今回もまた書評です。また水平対向エンジンかと思われる方もいると思いますが、ご了承ください。以前紹介した「モーターファンイラストレイテッド 水平対向エンジン」では、ポルシェのエンジンも取り上げられていましたが、あくまで一部でした。しかし、今回の本では延々とポルシェのエンジンが取り上げられています。

とくに996および997のM96エンジンについてが非常に詳しいです。(自動的に986と987も含まれます)
名前が”水冷ポルシェ”とあり、車全体の解説と思いきや、本当にエンジンの解説ばかりです。最後にシャシーの解説も一応ありますが、明らかに気合が入っていません。
991の話はほとんどありませんし、718のMDDN、MDDPの話もほとんど出てきませんが、996と997のエンジンについて知りたい方には非常に良いです。

「モーターファンイラストレイテッド 水平対向エンジン」 Amazonにて


いつものことであはありますが、水平対向エンジンについての総論はWikipediaをごらんください。この程度の内容については知っていることが前提とされた書き方に見えますね。

水平対向エンジン - Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%B0%B4%E5%B9%B3%E5%AF%BE%E5%90%91%E3%82%A8%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%83%B3


なお、あの悪名高いインタミ問題(インターミディエイトシャフト)についても、詳細に解説があります。そもそもインターミディエイトシャフトが何かというのも、この本を読めば一目瞭然で理解できるでしょう。しかし、あれはポルシェがつぶれかけた時期に設計されたエンジンで採用された技術であり、現在の991および718では一切採用されていません。またスバルでも採用されたことのないものです。その意味で今となっては時代遅れのパッケージかもしれません。
インタミが逝った場合は自動的にエンジン載せ替えとなり、修理費が200万とどこかに書いてありました。自分がケイマンを買ったディーラーのセールスマンによると、インタミに関しては無償修理となると言っていました。正規販売車に関してはそうなのかもしれませんが、それ以外はどうなんでしょう。よくわかりません。

全体的には、M96は美しいエンジンではありますが、コストをいかに下げるかというところに重点を置いているように見えます。ポルシェはいわゆる一般車ではないのでパフォーマンスを絞り出すことが一番大切ではあるのでしょうが、コストダウンの苦悩を強く感じます。

「911はブタになった」というのは、996初期型の評価だそうです。このひどい評価が妥当なのかどうかわかりませんが、初期型のエンジンのまわり方が眠かったのは確かなようです。ただし、自分のイマンのM96エンジンの回り方は非常にシャープでした。ブタという感じはしませんでした。音も素晴らしかったです。F355以外に、987前期型以上の音は聞いたことはありません。



今回の記事はあまり内容の説明になっていないかもしれませんが、この本は内容の紹介をしてどうというようなタイプの本ではありません。

997/996のエンジンについて知りたいなら、すくなくとも日本語ではこれ以上の本はありません。そのような人にはお勧めします。すくなくとも、書いている人の「ポルシェ愛」は紙面から強烈に伝わってきます。

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